ギャラクティックストーム


1992年 ギャラクティックストーム



・ストーリー

地球総合暦 ADD-0088年
人類が宇宙に進出する為に必要とされたのは「光速」の壁を越えることであった。
物体が光速を超える為の研究は進み、そして開発された・・・
が最初で最後の「物体光速化実験」はたった一切れのチーズの為に
アリリカ大陸(現在で言う「アフリカ大陸」)の半分を消滅させて終わった。
光速の壁を越えるときの衝撃波は人類の英知を超えていたのだった。そして研究は打ち切られた。
人類の夢はこれから数十年先に持ち越されてしまったのである。

地球総合暦 ADD-0100年
バイオコンピュータの発展により、より高度で早い処理が可能となり、
何よりもバイオコンピュータ自身が推論できるという強みが人類の発展を支えていた。
バイオコンピュータの技師達は「電脳師」と呼ばれ、まるで我が子の様にマシンを可愛がっていた。

岡村博士のマシン「リリア」は、かつての「物体光速化実験」の失敗点を指摘した上で
その衝撃波によるエネルギーを光速へのエネルギーに変換できるのでは? と考え出した。
衝撃波を繭の様なシールドで包み、そのエネルギー波後方に流す事によって
内外に一切影響を与えずに光速の壁を越えられることを発見、
また発生したエネルギー波を加速に結び付け空間転移(後の「ハイパードライブ航法」)が出来るのでは?
という新理論まで発展した。
地球総合本部はこの偉大な発見を賛同し、研究を公認した。
本部はK.ヒューゲートを責任者に「未来研究所」を設置、
岡村博士と「リリア」は研究に打ち込んだ。

地球総合暦 ADD-0122年
ハイパードライブ計画(物体光速化実験のプロジェクト名)もいよいよツメ段階に入り、
実際にテスト飛行を行うまでに至った。
どんな完璧なこの計画にも針の穴程のミスぐらいあるかもしれない・・・
そして、それが現実となってしまったのだった。
試作機「HD-O1S」のテストパイロットであったI.Mihara.は六度目のハイパードライブテスト飛行中、
機位追尾システムの不備により機体が暴走し、
ブラックホールの重力圏に入り込んでしまったのであった。
すぐに救助活動を行えば・・・しかし本部はこの失敗が群衆に知られる事によって
過去の恐怖(アリリカ南大陸消滅による環境変化が引き起こした大型台風、津波、地震などの自然災害の乱発)
から反対運動が起こるのを恐れ、事件を隠蔽し救助活動を行わず、
I.Miharaを別任務中の事故死として処理した。
そして彼は、助けを信じて救助信号を地球に送り続けながら・・・
超重力の闇の中に消えていったのである。
・・・しかし・・・

地球総合暦 ADD-0130年
未来研究所の観測から、未確認の巨大な金属物体のような物が段々と地球に近づいて来ている事が判明した。
地球外知的生命体の接近であった。
本部はこの生命体とのコンタクトを試みるが、この生命体はコンタクトどころか地球文明に対して
無差別攻撃を開始し、刻々と地球に迫ってきたのであった。
もはや一刻の猶予も許されないと判断した本部は、攻撃によって破壊された未来研究所を再建、
新たに対地球外知的生命体追撃プロジェクト「ファースト」作戦を発動し、
人類の存亡を賭けた作戦にでたのであった。
未来研究所の調査から、敵の総数は計測付加ではあるが命令系統は一つの星から出ている事を発見した。
しかし、その星も地球に刻々と接近し、レーダの計測数を超える程の数の艦隊らしきものに護られていた。
その為にこの作戦には機動力が最優先され・・・、HD-O1Sの二号機が選ばれた。
失敗作の二号機・・・ERROR-O2Sである。

地球総合暦 ADD-0131年
ERROR-O2Sのパイロットに和喜・ファーム、ナビゲータに美樹子・ヒューゲートが選出された。
人類の存亡を賭けて・・・作戦は開始された。

※サントラ「ヌーベルヴァーグ」」より引用

・ゲーム紹介

「ギャラクティックストーム」は1992年タイトーから発表されたアーケード大型筐体の(擬似)3Dシューティングゲームです。
冒頭から長ったらしいストーリー紹介で申し訳ありませんが、
はっきりいうとこのゲームは「ストーリー」と「音楽」を楽しむゲームです。
ゲーム内容そのものは糞ゲーです。なぜ糞ゲーかというと・・・

・自機が大きすぎる。その分当たりが大きく画面も隠れて見辛く、すぐに攻撃を食らってしまう。
・ショットがバースト撃ち(完全な連射はできない)。ボスキャラや耐久力のある障害物に押し負けする。
・しかもオートエイムも無いので、攻撃を避けているとこちらから攻撃できないジレンマ。
・後半ステージにおいては、自機の動かし方によって回避不可能な障害物が登場してくる。

等など明らかにテストプレイをしていないかのようなゲームバランスになってしまっています。
どうしてこんなもんが開発されたかというと、
どうやら噂によるとこのゲーム元々BGMとストーリーありきで作成して、
それでゲーム部分を作成したといった経歴があったらしい。
ゲーム自体は本当に遊ぶ価値がありませんけど、BGMに関しては一度は聞く価値あり。
「ダライアス」シリーズの作曲等でお馴染み、元ZUNTATAの小倉久佳による曲の数々は
神秘的な世界に導かれるような感覚に陥ります。

1ステージBGM「PROTMIND」 アレンジ


ラスボスBGM「電脳皇帝」アレンジ




1面
ERROR-O2S発進基地
ここはまだ余裕かな?
1面ボス
ミサイル攻撃を仕掛けてくる。
1面の癖して強い。

2面
コロニー内部
遺跡、海、砂漠を通り抜けていく。
2面ボス
ミサイルとエネルギー弾乱れ撃ち。
油断してるとすぐやられる。

3面
建造物と隕石地帯
建造物の柱や隕石を避けるのだが、
がんばってもすぐぶつかってしまう素敵仕様。
3面ボス
隕石攻撃とエネルギー弾撃ち
ボムを持ってなきゃ、大体ゲームオーバーになる。
4面
敵惑星
I.Mihara.の意識が生み出した地球。
自機の動かしたかによっては、
回避不能な障害物が多すぎてコンテニュー必須。
4面ボス
小グモを吐き出してくる。
ステージ構成に比べて、こいつはかなり弱い。

5面
惑星内部
トンネルやシャッター地帯を通り抜ける。
5面ボス
「HD-O1S」のテストパイロット、「ERROR-O2S」のナビゲータ美樹子の兄である、I.Mihara.の成れの果て。
ブラックホールの中を8年間(地球時間で二十億年)いたせいで、人間として生物として極限まで進化したらしい。
口と目から触手、気持ち悪い有機物のボールで攻撃してくる。


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